幸福の館―若い人のための新しい楽しいゲーム(T・ニュートン作)
11刷
ほるぷ出版
1988年7月20日発行
定価:新刊としてはセット販売(8万9200円)のみ
本体570×449mm/解説書169×110mm 

<商品の状態:並上(ゲーム本体の布部分微小しみ)解説書・内函・外函つき(外函小しみよごれ>

★原題 「The Mansion of Bliss」1810年
ウィリアム・ダートン出版

『復刻 世界の絵本館』の中で、異色なものとして、この
『幸福の館―若い人のための新しいたのしいゲーム―』があげられる。
34の場面からなる、日本の双六に似た修身的なテーブル・ゲーム。ジグソー・ゲームとも呼ばれ、布の上に細かい銅板画の絵がらせん状に貼り付けられていて、それを折りたたんで装飾的なボール紙の箱に収めたもの。
4つの数字の書かれたコマを回し、数字の数だけ駒を進め、ルール・ブックに書かれた場面ごとの指示に従って、休んだり、戻ったり、点棒を払ったりしながら、ゴールである「幸福の館」を目指す。
(日本で長く愛されているゲーム盤「人生ゲーム」によく似ている)
「果物どろぼう」「あくたいをつく」は「刑務所」に行って、何回か休み、、「動物虐待」は始めに戻る、「けんか」「鳥の巣荒らし」は罰として点棒を払う、などといった具合。
「刑務所」という場面では、
「ひとたびここに入ったら/反省なさい、犯した罪を/人びとが3回コマをまわす間/あなたはそこに監禁の身」
というように、付属のルール・ブックでは、すべて韻文のかたちで駒の動かし方が書いてある。
ゲームのルールにしたがって動くうちに、道徳的な考えが教え込まれる仕組み。
ルール・ブックには「やさしく語られた教えは、子どもの心をひきつけ、とらえる」と書かれていて、これはジョン・ロックの自由主義的な理論に通じるものだ。「楽しむことによって知識はより興味深くなるものだ」という彼の『教育論』(1693)が世に迎えられるのには、時間がかかったが、この頃の子ども向け出版物には、そういう認識が反映されつつあった。
このゲームは、見た目も美しく、富裕な人たちだけが手に入れることのできる、贅沢なものであり(彫り、デザイン、色におけるダートン社のレベルの高さを示すものでもある)、内容は、教訓的意図が見え隠れするものではあったが、楽しい娯楽への大きな一歩だったといえる。

(サブ画像で、函とカットの一部を紹介しています。
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★この本は、「オズボーン・コレクション<全34冊+付録+解説・絵本ガイド>」というセットの一部です。
バラのものが入手できれば、別途出品しますが、この商品については、分売できませんので、ご了承ください。
(単品では注文できないように売り切れ表示が出ていますが、セットのご注文は承っています)

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*表示の価格は、分売する場合を想定した参考価格で、刊行当初から、セット販売のみの本なので、各巻に定価はありません。
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