ダイヤモンドとひきがえる<チャップブック>(T・ブランダート刊)
11刷
ほるぷ出版
1988年7月20日発行
定価:新刊としてはセット販売(8万9200円)のみ
99×60mm
<商品の状態:本体は良好・内ケース(紙製)外函つき(函しわ)>

★原題 「Diamonds and Toads」1810年
T・ブランダート刊

チャップブックとは、「呼び売り本」とも訳され、18世紀の木版画の普及により登場した一枚刷りの粗末な小型本で、これをチャップマンと呼ばれる行商人が安価に売り歩いたもの。現代から見れば稚拙だが、独特の面白さを持つ挿絵がついていて、内容は民衆のあいだで伝わってきた文学を、あまり教育のない読者にもわかるように、かみくだいたものが多く、ロビンフッドやガリバー旅行記などの古典は、原書よりむしろチャップ・ブックのかたちで広まった。本格的に本といえる品位を持つところまではいかなかったが、民話や童話の広がりに貢献し、チャップブックに入ることで、口伝だけでは失われてしまったかもしれない物語が残されたことには大きな意味がある。

『ダイヤモンドとひきがえる』は謙虚な妹がその善行によって富を得、妹と同じ事を真似て富を得ようとした高慢な姉が最後には罰を受ける、というフランスのシャルル・ペローによる昔話の再話の英訳。ペローの作品の中では比較的知られていない「仙女」というお話で、副題は、「報われた謙譲と罰を受けた高慢」
ある未亡人に二人の娘がいた。上の娘は母親似で性格が悪く、下の娘は亡くなった父親似で美しく心やさしい。母親は下の娘をたいそう嫌い、つらい家事をすべてこの娘にやらせていた。1マイルも離れた泉に水汲みに行くのも彼女の仕事。ある日、泉で水を汲んでいると、みすぼらしい老婆が「水を一杯ください」と言う。水を汲んで飲ませてあげると、老婆は「あなたはほんとうに、きれいでやさしい娘だこと。これからは、あなたがしゃべると口から花と宝石が飛び出すでしょう」と言った。家に帰って、母親に遅くなったことを謝ると、本当に、口からダイヤモンドとバラと真珠が飛び出す。母親は上の娘を泉に行かせるが、生意気な娘は「飲みたいなら、ご自分でどうぞ」と老婆を冷たくあしらい、しゃべると、口から、へびやかえるが飛び出るようになってしまう。

『復刻 世界の絵本館―オズボーン・コレクション』では、同じくチャップブックの『聖書のお話』『ジャックとジルとギルおくさん』と3冊セットでひとつの函に収められている。

(サブ画像で、函とカットの一部を紹介しています。
クリックすると拡大できます)

★この本は、「オズボーン・コレクション<全34冊+付録+解説・絵本ガイド>」というセットの一部です。
バラのものが入手できれば、別途出品しますが、この商品については、分売できませんので、ご了承ください。
(単品では注文できないように売り切れ表示が出ていますが、セットのご注文は承っています)

セット内容をご覧になりたい方、
ご購入希望の方は、
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*表示の価格は、『聖書のお話』『ジャックとジルとギルおくさん』とのセット価格。
(ただし、分売する場合を想定した参考価格で、刊行当初から、セット販売のみの本なので、各巻に定価はありません。)
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