市場めぐり(ジョン・ハリス出版)
11刷
ほるぷ出版
1988年7月20日発行
定価:新刊としてはセット販売(8万9200円)のみ
134×107mm 
<商品の状態:本体は良好・函つき(函は微よごれ、小しわ)>

★原題「A Visit to the Bazaar」1818年

ジョン・ハリスの出版した子どもの本が成功した理由のひとつは、彼が本の製作に新しい方法を取り入れたことである。『市場めぐり』は挿絵に木版画でなく銅板画を効果的に使用し、見事に色をつかいこなした顕著な例。
線のかわりに点を使う点刻法の銅板画32点で、宝石店、楽器屋、毛織物商、食料品店など当時のロンドンの商店が見事に描写されていて、本をより美しくするために彩色がほどこされている。(これらは、もちろん手作業で、低賃金の労働者の家内工業として行われていた)
また、もうひとつの理由は、最新の話題を提供して多くの読者を獲得する、企画力にあったのはないかと思われる。
道徳的な内容が多かったそれまでの絵本と違い、純粋に子どもの楽しみのために作られた詩物語『ちょうちょうの舞踏会とバッタの宴会』『くじゃく家の祝宴』をベストセラーにしただけでなく、この『市場めぐり』では、1816年に開かれたロンドンのソーホー・バザーを題材にしていて、それらは顧客層であった英国の上、中流階級の子どもたちに、馴染み深く興味深い楽しい話題だったことだろう。
物語は、ロンドンの近くの村に住む小売商人の娘スーザンが、父を亡くし、年老いた母と二人の弟を養うため、ソーホー広場の市場で働くことになり、同じ村に住んでいて彼女のことを心から心配していたダーンフォード一家の人々(夫婦と4人の子ども)は彼女の様子を見かたがた、市場を見物に行くことに。前日、市場についての予備知識を父から聞かされた一行は、たくさんの店を見て回る。
読んでいるうちにダーンフォード家の子どもたちと一緒に、いろいろな物の作り方、産地、品質、歴史などの知識を得ることができるしかけになっていて、当時のロンドンの市場風俗を知る意味でも価値のある資料。
(ちなみに表紙に書かれている書店の様子は、ジョン・ハリス自身の店のものである。)

(サブ画像で、函とカットの一部を紹介しています。
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★この本は、「オズボーン・コレクション<全34冊+付録+解説・絵本ガイド>」というセットの一部です。
バラのものが入手できれば、別途出品しますが、この商品については、分売できませんので、ご了承ください。
(単品では注文できないように売り切れ表示が出ていますが、セットのご注文は承っています)

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*表示の価格は、分売する場合を想定した参考価格で、刊行当初から、セット販売のみの本なので、各巻に定価はありません。
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