シング・ソング(クリスティナ・G・ロセッティ詩 アーサー・ヒューズ画) 
11刷
ほるぷ出版
1988年7月20日発行
定価:新刊としてはセット販売(8万9200円)のみ
185×143m ハードカバー 
<商品の状態:良好・函つき(函小しわ)>

★原題「Sing-Song」1872年

イギリスの女流詩人ロセッティの詩に、アーサー・ヒューズが挿絵を描いた、童謡集。
ともに、ラファエル前派と強い結びつきがある。
イギリスでは、社会的な抗議行動の機運が高まってきている時期でもあり、それまでの確固たる伝統・因習、その反復への社会的反抗が、倦怠感で覆われていたイギリスの画壇にも大きな変化を求めたのかもしれない。
アカデミーはルネサンス期のラファエルの絵画を模範としていたが、若者たちは、絵画をもっと崇高な道徳的なものにしようとした。イギリスの絵画をアカデミックな様式から解放し、ラファエル以前の、絵画の素朴さへと返そうとするのが、ラファエル前派の運動である。
グループは、劇的でロマン主義的な絵画で人気を得た。
彼らの主張のひとつは、自然に忠実であること、現実、細部、色彩に目を向けること。美を追求し、込み入った写実は、様式的にはアカデミーとそれほどの違いはなく、グループ自体は数年しか続かなかったが、その理念は、その後のアート・アンド・クラフト・ムーヴメントや象徴主義へ、大きな影響を与えた。
アーサー・ヒューズは、王立美術院在学中に、彼らの雑誌「The Germ(起源)」という雑誌によってラファエル前派に傾倒し、この本の詩を書いた、クリスティナ・ロセッティは、ラファエル前派の中心人物、ダンテ・ガブリエル・ロセッティの妹である。
ラファエル前派とその関係者は、時代のグラフィック・デザインに影響を与え、モダン・アートとデザインの基礎を作る役割の一端を果たした。
「シング・ソング」は、その繊細さと叙情性が高く評価され、作者の点でも、挿絵画家の点でも、1860〜1870年代の芸術の特長を良く示しているといえる。

子守歌で始まり、子守歌で結ばれるこの童謡集には、純真な幼児の心やわが子を慈しむ母親の心を歌う中にも宗教心を備えた高い叙情性と繊細さがこめられている。
また、マザー・グースにも似たユーモラスなものや、悲しい死を扱った詩、楽しい数え唄もあり、それら全部で120の詩一つずつにヒューズの木版画がそえられている。
木版製作はダルジェル兄弟社。

(サブ画像で、函とカットの一部を紹介しています。
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★この本は、「オズボーン・コレクション<全34冊+付録+解説・絵本ガイド>」というセットの一部です。
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