幼な子のイソップ(ウォルター・クレイン画)
11刷
ほるぷ出版
1988年7月20日発行
定価:新刊としてはセット販売(8万9200円)のみ
187×194mm 
<商品の状態:本体は良好・函つき(函小しみ)>

★原題「The Baby's Own Aesop」1887年

この『復刻 世界の絵本館』にも収められている『古いお友だちのアルファベット』『長ぐつをはいた猫』などのトーイ・ブック・シリーズが完結したあとも、ウォルター・クレインとエドマンド・エヴァンズは新しい企画で協力を続けた。
のちに、「トリップレッツ(3部作)」と呼ばれることになる、ジョージ・ラウトリッジ社から出版された3冊の絵本がそれである。
昔から伝わる童謡を絵本にし、クレインの妹ルーシーの編曲した曲をつけた『幼な子のオペラ(The Baby's Opera)』『幼な子の花たば(Tne Baby's Bouquet)』が成功し、その後に出版されたのが、この『幼な子のイソップ』
扉ページのタイトル下に記してあるように、イソップの寓話を短い韻文に簡約し、それに一行ずつ教訓を添え、その寓話を説明的に描写したクレイン独特の装飾的なイラストレーションの中に組み込んでいる。クレインの師匠W・J・リントンの詩を本文とし、エヴァンズの協力で作られたもので、非常に凝ったデザインが全巻を貫き、特に動物たちの絵は、クレインの写実的描写力の素晴らしさを示している。
最初の2作に比べ、内容が少し子どもには難しいためか、営業的には一番成功しなかったが、当時出されていた絵本の色が粗野でデザインにも品がないことを嘆いていたエヴァンズとクレインが、ラウトリッジ社の社長に、質の高い本でも、十分の数を売れば安価になり、利益のあがるものであることを納得させ、絵本の美術的価値を高めた意味で、非常に意味のある1冊だと思う。
「キツネとブドウ」「風と太陽」「丸太の王さまとコウノトリの王さま」「なまけ者の家政婦たち」「キツネとカラス」
などのイソップ寓話に、表紙、扉、見返し、手書きの本文など、すべての要素が完全に調和するようにデザインし、微妙な色彩を使いこなしたクレインの素晴らしい仕事がほどこされた絵本だ。

(サブ画像で、函とカットの一部を紹介しています。
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★この本は、「オズボーン・コレクション<全34冊+付録+解説・絵本ガイド>」というセットの一部です。
バラのものが入手できれば、別途出品しますが、この商品については、分売できませんので、ご了承ください。
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