忍耐娘グリセルのゆかしい物語<イギリス昔話集>(ウィリアム・ジョン・トムズ)
11刷
ほるぷ出版
1988年7月20日発行
定価:新刊としてはセット販売(8万9200円)のみ
159×119mm
<商品の状態:本体は良好・函つき(函小しみ)>

★原題 「The Sweet and Pleasant History of Patient Grissel」1845年

ウィリアム・ジョン・トムズが編集した「ガマー・ガートンのお話の本」というシリーズに、収録されていた本。
トムズは、世に知られている古い物語の紹介に強い関心をもち、子どものために物語を集め、編集しなおし、校訂して出版した。
この印刷を引き受けたのは、トムズと同じような考え方を持つヘンリー・コール卿(フェリックス・サマリー)の「家庭宝典」も手がけたジョゼフ・カンドール。印刷は高度な印刷技術で知られるチズイック・プレス社のチャールズ・ウィティンガム(Jr)。シリーズの口絵と表紙は、特殊色刷り版画の創始者ジョージ・バクスターも元で修業した3人の若者が担当した。
伝説や昔話が、イギリス児童文学の歴史の上で栄誉ある地位を獲得したのは、その重要性を主張したトムズやコール卿、
そして、芸術面、技術面でそれを支えた、ジョゼフ・カンドールのような人々の存在によるところが大きい。

『忍耐娘グリセルのゆかしい物語』は、ボッカチオのデカメロンの中にある物語。
イタリアとフランスの間の山中、サラス地方の若い侯爵は、貧しいジャニコラの一人娘グリセルを好きになり、求婚するが、そのときに、サラス侯爵は、グリセルに「わたしの命令には、ことの良し悪しを論ぜず服従せねばならぬ」と言う。グリセルは「侯爵様に逆らうくらなら死んだほうがましでございます」と答える。
二人は結婚し、幸せに暮らすが、侯爵は、奥方の美徳を試したい、という気を起こす。グリセルに対して、数々の「忍耐力テスト」が繰り返される。可愛い娘、そして次には息子を取り上げて、自分の姉のボローニャ公爵夫人に育てさせ、
そのうえ、大きくなって帰ってきた娘と(それとは知らせずに)結婚するからと偽って、式の準備をさせる。
「新しい花嫁には忍耐力テストをしないでほしい、彼女は若くて、自分のような忍耐心は持っていないだろうから」と言うグリセルに、侯爵はこらえきれずに泣き出し、今までのことを詫びて、改めて愛を誓う。グリセルは老いて亡くなるまで、全女性の鑑となり尊敬を集めた。
挿絵は、19世紀半ばに優れたデザインの本に初めて花のふちどりの技法を使った、ジョン・フランクリン。

『復刻 世界の絵本館―オズボーン・コレクション』では、同じ「ガマー・ガートンのお話の本」シリーズの『サウザンプトンのビーヴィスの冒険』『美わしの乙女ロザモンドの死への哀歌』と3冊セットでひとつの函に収められている。

(サブ画像で、函とカットの一部を紹介しています。
クリックすると拡大できます)

★この本は、「オズボーン・コレクション<全34冊+付録+解説・絵本ガイド>」というセットの一部です。
バラのものが入手できれば、別途出品しますが、この商品については、分売できませんので、ご了承ください。

セット内容をご覧になりたい方、
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*表示の価格は、『サウザンプトンのビーヴィスの冒険』『美わしの乙女ロザモンドの死への哀歌』とのセット価格。
(ただし、分売する場合を想定した参考価格で、刊行当初から、セット販売のみの本なので、各巻に定価はありません。)
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