長ぐつをはいた猫(ウォルター・クレイン画)
11刷
ほるぷ出版
1988年7月20日発行
定価:新刊としてはセット販売(8万9200円)のみ
270×230mm

<商品の状態:本体は並上(背小よごれ)・函つき(函背やけ)>

★原題 「Puss in Boots」1897年

装飾美術に力を注いでいたウォルター・クレインは、自分の色彩・図案の理論を実験して楽しむため、印刷技師エドマンド・エヴァンズと組んで、6ペニー絵本、1シリング絵本「トーイ・ブックス」にも優れた作品を残した。
1860年代末に、北斎や広重ら日本版画を見た影響は、シリング・ブックスのデザインの中にも現れている。
はっきりした黒の輪郭、濃淡をつけない色、強い墨色などがそうで、「長ぐつをはいた猫」の墨の使い方は見事だ。
(ちなみに、この本の登場人物・粉屋の息子はクレインの若い頃の自画像らしい。)
「長ぐつをはいた猫」は、1873年に、ジョージ・ラウトリッジ&サンズ社から出版された。
「改訂して、もっとサイズを大きくし、デザインをしなおして、新しいカヴァーをつければ、新しい装いのトーイ・ブックは人々の興味をひくかもしれない」と考えたクレインは、ラウトリッジ社から買取ってあった木版の版木で、ジョン・レイン社から、トーイ・ブックスを再版する。『復刻 世界の絵本館』に収録されているのは、このジョン・レイン社版の復刻。
物語は、ヨーロッパに古くから伝わる民話で、シャルル・ペロー版が有名。
ある粉屋が死に、3人の息子にはそれぞれ粉引き小屋、ロバ、猫が遺産として分けられた。「猫を食べなければ、飢え死にしてしまう」と嘆く三男に、猫のプスは「あなたがもらったものは、そんなに悪いもんでもないですよ。まず、私に長靴を下さい。」と言った。
まず、猫はウサギを捕まえ、王様に「カラバ侯爵からの贈り物です」と言ってウサギを献上。狩りをしては王様に届け、親しくなった頃、猫は三男にある場所で水浴びをさせる。そこに王様と姫が通りがかり、猫はその前に出て「大変です、カラバ侯爵が溺れそうです」と嘘をつく。粉屋の息子と王様を引き合わせ、「カラバ侯爵の居城」に王様を招待することに。
馬車を先導することになった猫は、道で百姓に会うたびに「王様がお通りになったら、『ここはカラバ侯爵様の土地です』と言え。でないと、命はないぞ」と言う。
王様は「カラバ侯爵」の領地の広さに感心する。
そして、とうとう、ある豪奢な城に到着。ここは、恐ろしい人食いの城だったが、猫は人食いをだまして鼠に姿を変えさせ、食べてしまう。そうして「カラバ侯爵の城にようこそ」と王様を迎えるのだった。王様は、粉屋の息子に婿になってくれないか、と言い、「カラバ侯爵」はその申し出を受けて姫と結婚し、猫はあの長ぐつをはいて、花婿の付添人となる。
猫が、知恵を駆使して、貧しい粉屋の息子を王の婿にまでしてしまう、痛快なお話。

『復刻 世界の絵本館―オズボーン・コレクション』では、『古いお友だちのアルファベット』と2冊セットでひとつの函に収められている。

(サブ画像で、函とカットの一部を紹介しています。
クリックすると拡大できます)

★この本は、「オズボーン・コレクション<全34冊+付録+解説・絵本ガイド>」というセットの一部です。
バラのものが入手できれば、別途出品しますが、この商品については、分売できませんので、ご了承ください。
(単品では注文できないように売り切れ表示が出ていますが、セットのご注文は承っています)

セット内容をご覧になりたい方、
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*表示の価格は、『古いお友だちのアルファベット』とのセット価格。
(ただし、分売する場合を想定した参考価格で、刊行当初から、セット販売のみの本なので、各巻に定価はありません。)
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