おやすみプンプン<全13巻>(浅野いにお)
1巻4刷、2〜13巻初版
小学館ヤングサンデーコミックス
2008〜2014年発行分
定価(全巻で)7543円
B6版
<商品の状態:並(3巻カバー背表紙上部小しわ)〜並上・良好/1〜6・8・11巻帯つき(2、3巻帯折れしわ)/5巻(指定書店限定の)ペーパーつき>

★どこにでもありそうな或る街に住んでいる、どこにでもいそうな或る少年、それがプンプン。小学5年生。これは、フツーの少年の成長物語。
好きだったクラスのアイドル・ミヨちゃんが転校してしまい、がっかりしたのも束の間、入れ違いで転入してきた女の子、愛子ちゃんに一目惚れしたプンプン。
とても優しかったのに、失業して酒浸りになり暴力をふるうプンプンパパ。家に強盗が入って(実はパパが暴れて)怪我で入院したプンプンママ。帰ってこなくなってしまったパパの代わりに、家には、ママの弟の雄一おじさんが同居するようになった。
でも、プンプンの日常は、「運命の人」愛子ちゃんとの未来を夢見たり、友達とセックスの謎を解き明かそうとやっきになったり、一人きりのときに「神様神様チンクルホイ」と唱えるとやってくる神様に語りかけたり、でそれなりに忙しい。
ある日、家にやってきた宗教のヒト(水を売りつけようとする「コスモさん健康センター」なる団体の信者)が連れ歩いている子どもが愛子ちゃんだと、知ってしまったプンプン。
「鹿児島のおじさんの家に行って助けてもらう。プンプンも一緒にきて」と言われ、二人は家出の約束を交わす。だが、プンプンは鹿児島がどんなに遠いかを知らなかった。お金をたくさんは持っていないプンプンは、仲間たちと拾って鑑賞したエロDVDの中に写っていた怪しい男の「つぶれたミソ工場に死体と現金を隠したから探して欲しい」というメッセージを見る。「お金を見つけられたら・・・」と祈るような気持ちでミソ工場への冒険に向かったプンプンは・・・?

小学校に始まり、中学、高校と「フツー」の少年プンプンの波瀾万丈?の人生を綴り、特異な容姿で表現されるプンプン家族を中心に、悩める人々の葛藤を全く新しい表現法で描くシュール×リアリズム悲喜劇。

表紙にうっすら見えている、子どもが描いた鳥の落書きのようなのがプンプン。他の登場人物は今までの作品と同じように緻密でリアルなのに、なぜかプン山(小野寺)家の人々のみがこの不思議な姿で描かれる。
そのことが、作品の重さと痛さをずいぶん救っている。
これは、漫画で表現された文学あるいは音楽なのだと思う。

読者を選ぶ作品ではあるなあ・・・。
プンプンを襲う人生の悲喜劇に共感を感じ、深夜にひとりぼっちで、街明かりを見ながら、「あのひとつひとつの明かりの下に名前も知らないたくさんの人の人生があるんだ」と、なんとなく慰められるときのような、あたたかさを受け取れる人もいるだろうし、「ただでさえキツくて痛い日々なのに、なんで人の痛みまで共有しないといけないの!?こんな傷口に塩すり込むような漫画はイヤ!漫画は現実逃避でしょ?夢が愛があって努力した人間は幸福にならないとダメでしょ!」と怒り出す人もいるだろう。
店主は、これもアリだと思うが。

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